2026年01月23日




1ヶ月以上前から全身の痒みと脱毛を主訴に来院された犬の皮膚です。
全身に慢性的な皮膚病変と脱毛が認められました。
痒みが酷くワンちゃん自身も辛そうです。
外観と症状である程度原因を絞ることもできますが…
実は経過時間が長いほどそれも難しくなってきます。
今回は、皮膚の分泌物検査・被毛検査・外部寄生虫検査を
させて頂きました。
細菌感染は起きてるもののおそらく2次的なもので根本原因ではなさそう…
被毛検査で真菌(カビ)の可能性は低そう…
寄生虫検査でもノミもダニが見つからない…
となるとアレルギーやアトピーか?と考えるのですが
今回のケースで最初に疑うにはちょっと違う感じがしました。
この時点で、明確に原因を特定することは出来ませんでしたが、皮膚の状態・予防歴・生活環境を考えると、私の中でどうしても【ヒゼンダニ】というダニの疑いを捨てきれませんでした。
寄生虫検査でダニが見つからなかったのでは?と思う方もおられるかと思いますが、
実はこのヒゼンダニは検査したからといって必ず見つかるわけではありません。
飼い主様に、その事情を説明して今回は、ヒゼンダニに効果のある寄生虫の駆除予防薬と細菌感染に対する抗生剤を処方して、治療の反応をみさせて頂くことになりました。
そして約1ヶ月半後……




痒みもほとんどなくなり、皮膚病変も改善して毛もだいぶ生えてきました。
ワンちゃん自身も痒みが治り、元気になったと飼い主様も喜んでおられました。
今回のように、原因を特定できない場合には、否定できるものを否定したうえで、可能性の高いと考えられるものの治療を説明し、試験的に実施させていただく事も珍しくありません。
このワンちゃんは、まだ完全に生えそろってるわけではありませんが、月1回寄生虫駆除予防薬を継続していただき経過観察していきます。



