2025年09月17日
今回はマムシによる咬傷です。
※写真はよくなってきたころの写真です。一番ひどい時は載せる事が出来ないぐらい酷い状態でした
マムシ に注意してください。
当院も今年で19年目になりますが、これまで4~5例マムシにかまれたワンちゃんを診察したことがあります。
当院周辺はまだまだ自然が多いですし、少し登れば山ですしマムシがいてもおかしくないような環境になってしまいます。
マムシに噛まて重症になってしまうことは少なくありません。
軽症の場合は、患部の出血・腫脹・内出血・痛みなど全身状態には影響は出ませんが、腫れ、痛みもきついものとなります。
中~重症の場合は上記の症状に加えて、内臓障害・血液が壊れる・凝固異常・ショック状態など集中治療が必要になるケースもあります。
このワンちゃんは実際に私が診た症例ではありませんが、鼻の周りを噛まれたみたいで、顔面の腫れ・内出血・眼球内への出血(凝固異常)・内臓障害など、かなり状態が悪く輸血などの集中治療が必要なった症例です。
なんとか回復したようですが一時危ない状況だったそうです。
私が診た4~5頭のうち3~4頭は通院治療にて回復しました。しかし1頭はマムシに噛まれてすぐに受診していただきましたが、診察しているうちにあっという間に状態が悪化し緊急治療しました。
そのワンちゃんもなんとか回復して退院できましたがやはり重症例では命に関わる場合もあるようです。
まだまだ暑い日が続きます。草むらや山の中ではマムシに気をつけて散歩してあげて下さいね。
もし何かに噛まれた場合は様子を見ずにできるだけ早く受診してくださいね。
※元気になった1枚目の写真のワンちゃんです。