猫の心臓病

2025年05月26日

生後約6ヵ月の保護ネコを保護団体より譲渡してもらい飼育することになりました。

名前は【しらす】といいます。オスです。

先住ネコにちょっかい出して怒られたり一頭で走り回って遊んでやんちゃ坊主そのものでした。

年明けに1歳になるので健康チェックのため病院で自分で診察したところ…心臓に雑音がありました。

ネコでそれも1歳で心雑音なんて嫌な予感しかしません。

血液検査・レントゲン検査・心臓エコー検査の結果、【心筋症(乳頭筋肥大)】と診断しました。

血液検査でもBNP(赤枠)という値が高くなっており心臓の筋肉にトラブルがある事がわかりました。

 

現段階では心臓が大きくなってるわけではなく、症状もないため現時点での治療は必要なく定期的(3ヶ月に1回)に検査してこれからの進行具合を見ていくことにしました。

 

しかし正直言って『まさか・・』でした。

若いですし、何の症状もないですし、元気そうに見えてまさかこんな病気が隠れてたなんて夢にも思いませんでした。

人も同じですが定期的な健康チェックは大切だと痛感しました。

 

ただ厄介なのが…イヌの心臓病はほぼ心雑音が認められますので聴診で心雑音があればすぐに疑う事が出来ますが、ネコの場合は心臓が悪くても一部でしか心雑音が認められません。

ネコは聴診だけで心臓病を疑うことが難しいです。そこで血液検査を組み合わせる事で早期発見につなげる事が出来ると思います。

 

ネコはなかなか病院へ連れてくることが難しいケースもありますができるだけ年1回は健康チェックに連れてきてあげて下さいね。

当院でも今後健康チェックで血液検査を実施する際には心臓の血液検査も勧めていく予定です。

 

なんとか進行せずに長生きして欲しいものです。